航続可能距離
「誰も受け取ってくれない」
自分のコンテンツが誰にも見てもらえないと嘆いていた
そういう絶望が常にあった
苦しかった、書けなかった、想いだけを持て余した
気づけばもう20年も、インターネットの片隅で足踏みしてしまった
かたちを変えて、場所を変えて、
もう会えない人たちとともに、随分と遠くまで来させてもらった
いまこんなにも寂しくて怖いのは
見つけてくれた画面の向こうのあなたがいてくれるからなのだと思う
「どうしよう、そうだったのか」
見られていないことは自分の中の言い訳だったことに気付いてしまった
絶望と希望、両方の出発地点にいて、双方から引っ張られる
引き裂かれんばかりの想いは、混ざり合うだけで結論をもたらさない
ひとりだと、ひとりの事実に気づけなかった
あなたがいて、ひとりという事実が浮き彫りになる
ずっと、ひとりに向き合っていたら、あなたが見つけてくれた
あなたと私の枠組みで、これからはコンテンツを創っていくのだと思う
もう、内側だけ見ている場合じゃない
「あぁ、たぶん、ひとりの終わりが迫ってきた」
ひとりの終わりは、ことあるごとに自分に機会をうかがってきた
そんな頻繁には訪れないこの機会を、今回は、どう乗りこなしていくだろう
ひとりの終わりは、とても怖い
またひとりになることは、もっと怖い
見つけてくれたあなたと、私で、コンテンツを創っていく
どこまで、どう走っていくか分からない
ただ、きっと今より遠くへ行ける気がする
またひとりになる覚悟でやっていく、それはやっぱり、とても怖い
「誰も受け取ってくれない」なんて閉じていても仕方がなかった
見てくれて、どうもありがとう
これだけが燃料で、それだけで進める
本当に、心から、見つけてくれてどうもありがとう
ようやく、20年目の、何百何千何万回目のスタートライン
その延長線を越えていく
たとえ、ひとりであろうと、あなたとともに越えていく
あなたのためのコンテンツを、つくっていく。






